エジプト紀行⑤:追補編・お役立ちアイテム

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お役立ちアイテム

最後に。長くなってしまったこのエジプト紀行を読んで、「大変そうだけど、エジプトに行って異文化を体験してみたい!」と思ってくださった方のために、私が持って行って良かったお役立ちアイテムを紹介したい。

まずはビーチサンダル。と言っても、ビーチで泳ぐためではない。私たちが泊まった中級ホテルやゲストハウスはすべて、シャワーを浴びるとバスルームの床全体が濡れるシステムだったからだ。

綺麗な模様のタイルが貼られたバスルームでは、トイレのほぼ真横にシャワーが付いている
アスワンのゲストハウスにて。シャワーのほぼ真下に洗面台とトイレがある

空気が乾いているので、水切りモップで床を拭いておくと割とすぐに乾燥するのだが、まだ濡れている時に大活躍したのがビーチサンダル。これを履いてバスルームに入れば、足を濡らさずに手を洗ったりトイレを使ったりできる。

ホテルには室内用のスリッパもなかったので、私は濡れたバスルームから出たらビーチサンダルの下の面をバスマットで軽く拭いて、室内でも履いていた。

日本以外の国でホテルにルームシューズが置いてあることは少ないので、私はいつもビーチサンダルか使い捨てスリッパを持って旅行しています

シャンデリア風の照明と、綺麗な模様のタイルの床がおしゃれな、ホテルのロビー兼朝食スペース
エジプトの中級ホテルやゲストハウスは驚くほど安く、美味しい朝食ビュッフェがついていても一人一泊3000〜4000円ほど。これはカイロのホテル

次に、虫よけ。私たちが渡航した1月は、南部で何匹か見掛けるくらいだったが、冬以外は蚊が多くいると聞いている(ただし50度近くになる真夏は逆に暑すぎて蚊が出てこないそうだ)。私は異様に蚊に好かれる体質なのだが、南部ではドイツから持って行った蚊よけスプレーを肌に吹きかけていたので、無事に刺されずに済んだ。

私たちがエジプトのホテルで感心したのは、各部屋にはちゃんとエアコンが付いていたほか、窓には網戸があったこと。

というのも、ドイツには特注しない限り網戸というものが存在しません…春や夏に窓を開けっぱなしにしておくと虫が入ってくるので、虫が苦手な私にはいつも恐怖

冬であっても持って行ってよかったのは、日焼け止め帽子。南部のアスワンでは28度くらいまで日中の気温が上がり、こんがりと焼ける暑さだったので、日焼け止めクリームは必須。日差しも日本やヨーロッパと比べて強いので、たとえサングラスを持っていても、頭と首元を守れる帽子もあった方が屋外では楽だと思う。

最後に、スマホに入れるプリペイド式SIMカードエジプト紀行①でも言及したが、空港内の携帯電話会社カウンター(VodafoneやOrange)でも買うことができて、一ヶ月有効、16GBで1000円程度と激安である。

エジプトではWiFiに頼って旅行をしようとは考えない方が良い。ちゃんとしたホテルの中はともかく、公共の場ではまだまだインターネット環境が整備されていない印象。そもそもカイロ空港でさえ、私たち4人のうち誰もWiFiに接続できなかった。

移動中にスマホを使えると、一気に色んな選択肢が増える。配車アプリで車を呼ぶこともできるし、旅の仲間と一時的に別行動して、また合流することもできる。

上から絨毯などが吊り下げられ、テーブルには商品が所狭しと並べられた市場
ベルリーナー・Dとは別行動で、女子3人で出掛けたアスワンのバザール

私はWhatsApp(日本でいうLINEのようなアプリ)をフル活用していた。というのも、私が代表としてBooking.comでホテルやゲストハウスを予約していたのだが、予約後の細かい連絡はWhatsAppで取っていたからだ。出発前のある日、予約時に記入したドイツの携帯電話番号にエジプトのホテルから突然メッセージが届いたので、最初は面食らったが、実際には非常に便利だった。

特に南部アスワンで泊まったゲストハウスはナイル川の中洲にあったため、街から戻る時には専用のボートで毎回迎えにきてもらう必要があり、ホテルの担当者に「あと10分くらいで船着場に着きます」とWhatsAppメッセージを送ると、「OK、すぐにボートを出します」と対応してくれて助かった。

ゲストハウスのロゴが描かれた旗が立っている白いボートの中から眺めるアスワンの街には、モスクのミナレットなどが見える
アスワンの街と中洲の島との間は、ボートで数分の距離

「USドルが必要」は嘘?

逆に、なくても困らなかったものは、USドルの現金。まだまだキャッシュ社会で、ちゃんとしたホテルやレストランやチケット売り場以外ではカード払いが難しいエジプトでは、確かに現金は必要。ただしエジプトポンドで支払うのが一番なので、手持ちの円やユーロを現地で両替しておけばOK。

ルクソールの屋台で買った、空豆のファラフェルが入った美味しいサンドウィッチ。なんと20エジプトポンド(約100円)

エジプト旅行について調べていると、「USドルがあると便利」とあらゆるウェブサイトで目にするが、それは何でもかんでもとりあえず「ワンダラー(1ドル)」と言ってくるエジプト人を喜ばすことにしかならない。

例えば観光地でトイレに行こうと思うと、外国人価格の相場は10エジプトポンド(私がいた時期のレートで約50円)だったが、もしエジプトポンドがなければ1USドル(現在のレートで150円以上)を求められる。レストランやお土産屋でもUSドルでの支払いが可能と言われることも多いが、同様にかなり多めに支払うことになってしまう。

エジプトに入国する際、空港の銀行窓口で購入しなければならない観光ビザは、公式情報では「25 USドル、現金払いのみ可」となっている。ただしこれも、エジプト紀行①で記したように実際にはカード払いできたし、最悪の場合には手持ちの日本円やユーロをその場で25USドルに両替して支払えばよいわけである。

食べものは日本人好み!

また、周りでエジプトに行ったことがある人からは「フルーツを食べたらおなかを壊した」「生ものではなく揚げものでも駄目だった」と、色々な話を聞いていたので、私たちは胃薬なども色々と持って行っていたのだが、結局誰も使うことはなかった。

飲むのはミネラルウォーターだけにしていたが、私は水道水で歯磨きもしたし、上の写真のような生野菜入りファラフェルサンドも街角で買って食べたが、何ともなかった。この数年でエジプトの衛生環境はだいぶ向上しているのかもしれない。

フォークが刺さった焼き芋を持って荷台の前に立っている日本人女性
Sさんはカイロの道端で石焼き芋(?)を見つけて購入。みんなで味見したが甘くて美味しい

エジプト料理は日本人の口に合いそうなものばかりで、味付けもスパイシーすぎない。野菜や豆たっぷり、肉あり、魚あり、パンあり、米あり、と困ることは一度もなかった。スーツケースに非常食を詰めて持って行かなくても大丈夫。

テーブルに並んだ色々な料理
ホテルのレストランで色々と注文。写真中央は日本人にも馴染み深いとろみのモロヘイヤのスープ、右上は鳩のロースト

持ち物とは違うが、グループに男性が一人いると、色々と楽になるのは本当のようである。私は今回しかエジプトに行ったことがないので、女性だけで旅した場合との比較はできないものの、カイロに数年間赴任していた日本人の仕事仲間からは、「男性が一人入っていたら、面倒くさい奴の半分は寄って来ません。なお、残りの半分はぼったくり、売り込みなので外国人には避け難いです」と言われていたが、さもありなん。

これからエジプトへ旅される皆さん、どうぞお気をつけて。「トラブルも旅のスパイス」と大きく構えていたら、とても濃くて楽しい経験になると思います!

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