ドイツ人から見た、日本のすごいところ①

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久しぶりに帰国して

前回の記事で書いたような長旅を経て、久しぶりに滞在した日本。今回は同居人のベルリーナー・Dが一緒だったこともあり、いつもと違う印象を受けた。端的に言うと、日本の良い面がクローズアップされて見えたのである。

北半球の地球儀に、ヘルシンキから東京までのルートが示されている
ベルリンを出発してヘルシンキで乗り継ぎ、東京への長距離フライトの途中、座席モニターで位置を確認。南回りでロシア上空を避けていることがよくわかる

ずっと日本に住んでいると当たり前にしか思えないことでも、Dのような外国人や、私のような普段は外国で暮らしている日本人の目には、「なんて素晴らしいんだろう」と感嘆すべき対象として映ることがある。これは他の文化を知っていて、日本という国を外から観察し比較できる人の特権だ。

久しぶりに日本へ行ったからこそ気が付いた点もあれば、私が普段からドイツで「これに関しては日本の方が良いなぁ」と思っていて、それを改めて実感した点もある。

まず今回の記事では、後者の、私が常日頃から「ドイツよりも日本の方が良い」と思っているポイントについて詳しく書いてみたい。よく日本人の同僚や友人とも話題になるので、海外在住の日本人の方はきっと共感してくれるだろう。

いつでもどこでも綺麗なトイレ

いきなり出てきたテーマがこれで恐縮なのだが、日本のトイレ事情は本当に素晴らしい。

どこでも無料だし、飲食店だけではなくスーパーやコンビニにもあるし、駅や公園にもある。つまり、いつでもどこでもすぐにトイレに行ける。これがどれだけ恵まれているかは、日本から出てみないと実感できないと思う。

私が暮らしているドイツだけではなく、ヨーロッパの多くの国では似た状況だと思うが、料金なしでトイレに行けるのは、カフェ、レストラン、映画館、ミュージアム、フィットネススタジオなど、元々お金を払うことを前提に入った場所だけ。

基本的に飲食店以外のお店にトイレはなく、ショッピングモールなど大型商業施設にはあるが大抵は有料。駅や公園にある公衆トイレ有料である(その割にあまり綺麗ではない)。しかも日本とは違い、トイレがない駅もある。都市間を走る電車にはトイレが付いているのだが、かなりの確率で故障していたりどうしようもなく汚かったりするので、当てにしない方がベター。

私はドイツではコーヒーやお茶を飲むタイミングに気を付けている。というのも、その後に歩いていてトイレに行きたくなっても、「近くにトイレがない…!」と困ることがあるからだ。そのためだけにカフェに入り、何か注文してお金を出すのも癪である。

例外として、近くで市役所図書館といった公共施設が開いている時間帯であれば、ちょっと中に入って無料でトイレを使うことができるが、そんな幸運に恵まれることは残念ながら稀だ。

お城のような尖塔と装飾のある重厚な建物
今振り返れば、ハイデルベルクで大学に通っていた頃は、旧市街の至る所に大学関係の施設があったので助かった。写真は大学図書館(Universitätsbibliothek)の入り口

今回の一時帰国中には国内旅行もし、知らない土地をたくさん歩いたのだが、「どこでもちょっと探せばトイレを無料で使える」という安心感は素晴らしかった。次はいつどこでトイレに行けるだろう、とドイツのように心配することなく、好きなだけコーヒーやお茶を飲めるのは、実はとても贅沢なことなのだ。

しかも日本のトイレは設備もよく、大抵きちんと清掃されている。駅構内といった不特定多数の人がひっきりなしに利用する場所でさえ、ドイツの有料トイレと比べても綺麗だ。

私もDも、ウォッシュレットが付いていて、便座が温かいというのはほぼデフォルトで、自動的にフタの開け閉めまでしてくれる快適なトイレに慣れてしまった日本滞在。

ウォッシュレットのパネルも付いた、シックな壁紙と備品のトイレ
ホテルでは、自動的に電気が付き、フタの開閉も洗浄も自動だった。トイレではスリッパを履き替えるというのも、日本でしか見たことがない習慣

その後にすっかり真冬の寒さとなっているベルリンへ帰り、アパートや職場でトイレに行くと、まず便座の冷たさに身震いした。同居人Dは今から、

いつか自分で家を建てることがあったら、どれだけお金が掛かってもいいから日本製のトイレを導入しよう…

と真剣に考えている。ちなみにドイツではウォッシュレットはまったく普及していない。私が今までに見たことがあるのは、どれも日本関連の施設で、フランクフルト中央駅前のホテル・東横インと、ベルリンの日本大使館の大使公邸だけだ。

飛行機の個室内、トイレットペーパーの横にウォッシュレットのリモコンが付いている
日系の航空会社だと、機内のトイレにすらウォッシュレットが付いていることに感激

無料の水、チップなし、レジ会計

次に、久しぶりに日本へ行くと感動することの一つは、飲食店のサービスが快適なこと。これは単に従業員の愛想や手際がいいというだけの話ではない。

まず、無料で水やお茶が出てくることが、ドイツ人からしたらびっくりするポイントである。というのもドイツでは、セルフサービスのお店や、Imbissと呼ばれる軽食スタンドを除き、店内で食べるときは何かドリンクも頼むことが前提となっている。水(ミネラルウォーター)もお金を出して注文しなければならない。

コーヒーやホットチョコレートを注文したときだけ、無料で水道水が付いてきたり、頼めば持ってきてくれたりします

ミルクで綺麗な模様が描かれたカプチーノと、ワイングラスのような背の高いグラスに入った水
ベルリンの老舗カフェでカプチーノを注文。後から水道水もお願いした

一方で日本のレストランだと、ワンドリンク制の居酒屋でもない限り、食事だけ注文して飲み物はサービスの水やお茶で済ませても嫌な顔をされない。これは特に、お酒をあまり飲めずソフトドリンクだけでいいという私のような人にとっては、無理にミネラルウォーターやジュースを注文する必要がないのでとても助かる。

茶碗蒸しと、湯呑みに入ったお茶
鰻の専門店にて。前菜の茶碗蒸しと、サービスで出してくれたお茶

そして、チップを渡すという文化がない。ドイツでは5〜10パーセントのチップを上乗せする習慣になっているので、最終的に何ユーロを支払うか、いつも勘定書を見ながら自分でちょっと考えなければならない。

日本でもホテル内や高級レストランでは、10〜15パーセントのサービス料が最後に加算されることがあるが、すでに会計に含まれているので悩むことがなくて楽。

更に日本ではレジでの会計がスムーズ。当然のように思えるが、実は世界的なスタンダードではなく、少なくともドイツでは当たり前ではない。基本的にレジではなくテーブル会計なのだ。

テーブルごとに担当のウェイターがおり、その人が忙しくしていて自分のテーブルに近づいてこないと、「会計をお願いします」と声を掛けられず延々と待たされることなる。それがこわいので、私は職場の昼休みなど限られた時間しかないときには、なるべくセルフサービス(前払い)のカフェに行くようにしている。

ソファー席のあるレストランの一角
私がベルリンでよく行くカフェレストラン。友達とお喋りするのに、一段高くなった奥のスペースは落ち着くけれど、なかなかウェイターと目が合わず会計に時間が掛かることも

そもそも人件費の高いドイツと比べて、日本の飲食店の方がメニューの値段設定も手頃だが、ドリンクの注文を強要されなかったり、チップが必要なかったり、会計がスムーズだったりすることで、更に気軽に外食できる。ベルリーナー・Dも、「このクオリティの食事をこの値段でできるなんて!」と日本で外食しては感心していた。

その他にドイツではありえないサービスとしては、日本では席が半個室になっていても、呼び出しボタンがあるのですぐに店員さんが来てくれる。このボタンはドイツでは見たことがなく、どういうシステムになっているんだろうとDは興味津々に店員さんの動きを観察していた。

窓の外は夜景の綺麗な、障子で仕切られた半個室の席
逆に言えばボタンを押さなければ店員さんが来ないので、ゆっくり会話に集中できる

この記事で言及した「トイレ」と「飲み物」というポイントは、誰にとっても必要なもの。それが無料で提供される日本は素晴らしい!

日本考察
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