ドイツで外国語を勉強しよう

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ドイツ語以外にも勉強するメリット

ヨーロッパ諸国に囲まれたドイツにいると、様々な国の人と出会い、聞いたこともなかったような言語を街中で耳にする。ドイツ人であれ、ドイツ育ちの外国人であれ、数ヶ国語を話せるのは半ば当たり前。

私の仲良しの友人(お母さんがドイツとフランスのハーフ・お父さんがイタリア人)は、なんと5ヶ国語を流暢に操る…

島国で、ほぼ日本語にしか触れることのない日本から来ると、この周囲のマルチリンガルぶりには衝撃を受ける。しかし、日本人にとってもドイツは、ドイツ語を学ぶには言わずもがな、第二・第三外国語を学習するのに恵まれた環境

既にドイツ語をある程度習得していて、英語やフランス語など他の言語にも興味があれば、日本よりもドイツで勉強することをおすすめするのは、以下のようなメリットがあるから。

  • 母語話者の先生に習える可能性が高い
  • アクティブな授業内容
  • タンデムパートナー(母国語を教えあう仲間)を見つけやすい

ドイツ語を始めたばかりで、他の言語も並行して習うのは、語彙や文法を混同してしまい効率が悪くなるかもしれないので、注意が必要

以下、自分の経験を基に、メリットを詳しく説明していく。

メリット1:母語話者の先生が多い

私自身は、ハイデルベルク大学の修士課程に在籍中、大学の語学センターでフランス語を学んだ。必修ではなかったが、比較文学を専攻する上でその重要性を感じたのと(フランスで発展した学問なので)、フランス語のバレエ用語に馴染みがあったこと、ハイデルベルクからパリまで電車で3時間半という地理的な近さなどに後押しされて、A1(初学)からフランス語を始めることに。何よりフランス語には、ドイツ語とはまた違った素敵な響きがある。

学期休み中に何度か集中講座を受けたこともあり、かなり早いスピードで、1年半でB2(準上級)まで修了できた。1クラスは20人程度で、基本的にはドイツ人学生ばかりだが、私以外にもチラホラと外国人学生も参加していた。

語学センターで教わった先生は、全員がフランス語母語話者。元々ドイツとフランスのハーフだったり、配偶者がドイツ人で長くドイツに住んでいたりと、どの人もドイツ語が流暢。B1の後半からは全てフランス語になったが、初級レベルでは文法事項などはドイツ語で説明してもらう他なく、教科書もドイツ語で書かれているので、先生のドイツ語力は大事なポイント。

ドイツ語から連想すると間違えやすい点を教えてくれたりするのも助かる!

さて、これがいかに恵まれた環境かということは、日本の外国語教育と比較するとよくわかる。日本で例えばフランス語を習おうとして、日本語ペラペラなフランス人の先生を見つけることは、そう簡単ではないだろう。

ドイツでは、少なくともヨーロッパ言語に関しては地理的な近さが幸いし、ドイツ語が達者な母語話者を見つけることは容易である。最初からネイティブの発音で単語や表現を覚えられるのは、大きなメリットと言える。

メリット2:アクティブな授業

次に授業内容。これはドイツでドイツ語コースを受けている日本人からもよく聞く話だが、とにかく喋らされる。ドイツの授業では受け身でいてはいけない。ドイツ人に限らず、多くのヨーロッパの学生達は授業の流れを中断することなどお構いなしに先生に質問する。「この単語の意味はなんですか?」と、自分で後から調べればわかることもその場で聞く。

ある学生が電子辞書で単語を調べようとしていたら、逆に先生に止められて、「私に聞いてください、そのためにいるんだから」と注意されているのを見たこともある

ヨーロッパの語学の授業は、CEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)に基づいて行われている。ターゲット型で、毎回の授業にテーマがある。私のフランス語のコースでは、この日は文法、この日はリスニング、というように分かれておらず、毎回の授業の中で全てのカテゴリーを一通り練習できるように考えられていた。グループワークも多く、限られた語彙力を振り絞って他の学生達と喋らないといけないし、A2からは一人ないし二人で短いプレゼンテーションも準備しないといけなかった。

ドイツ語で書かれたフランス語の教科書
ドイツ語で書かれた初級フランス語の教科書。中も写真がたくさん載っていてカラフル

せっかく日本で英語やドイツ語を勉強してきて、読み書きはある程度できても、会話練習が欠けていて話すことができないという人も多いと思う。ドイツでドイツ語や他の言語を学ぶと、この点はかなり改善されるはず。間違っても、発音が良くなくても、恥ずかしがることはない。他の学生達もそれぞれのアクセントを利かせつつ堂々と発言している。

メリット3:タンデムパートナーを見つけやすい

日本と比べて授業中に話す機会が多いとは言え、もちろんそれだけでは時間数が少なすぎる。そこでおすすめなのがタンデムパートナーを探すこと。タンデム(元々は二人乗り自転車の意)では、お互いの母国語を教え合って、二人三脚で語学力アップを目指す。特に決まりはないが、週に一度くらいカフェなどで会って一緒に勉強するタンデムパートナーが多いようだ。

ドイツでの日本語の人気は高いので、まずどの街でもドイツ語と日本語のタンデムパートナーを見つけることは簡単だが、既に述べたように外国人の多いこの国では、他の言語の母語話者を探すことも難しくない。

近くの大学に日本学科があれば、掲示板にタンデム募集の紙を貼っておくのもいいが、オンラインで探すのが簡単だ。私が利用したことのあるウェブサイトはこちら。

https://www.tandempartners.org

まずは自分の母語(日本語)と学びたい言語、住んでいる街を選択して、既に募集を出している人がいないか検索してみよう。もし気が合いそうな人がいなければ、自分で募集を出せばOK。

私はベルリンへ引っ越した後、日本語を学びたいフランス語母語話者を募集した。すると2週間後くらいに連絡をくれた人がいて、それから連絡先を交換し、しばらくメッセージをやりとりした後、実際にカフェで会って話をした。フランスとペルーのハーフというフランス出身の勉強熱心な学生さんで、年齢も近く、気が合ったので、それから週に一度カフェで会うことに(ちなみにスペイン語も第二母語…うらやましい!)

コーヒーとケーキ
行きつけのカフェにてコーヒーとケーキを頼んで、リラックスして会話練習を楽しむ

日本語は初級レベルだが、彼は英語・ドイツ語も流暢なので、私がフランス語で話していて単語が思い浮かばなくなると、他の言語で質問できるので助かっている。私は会話練習に重きを置きたいので、一週間のうちにしたことや考えたことをつらつらと話して聞いてもらい、彼は家で勉強してきた日本語の文法事項でわからなかったことを私に尋ねてくれる。週2〜3時間くらいでも、自由にお喋りしたり質問したりできる時間はとても貴重。

私はハイデルベルク時代のタンデムパートナーともとても良い友人になり、フランスの実家に連れて行ってもらったり、彼も私の東京の実家に遊びに来たりと、単なる会話練習相手の枠を越えた交友関係を持つことができた。

まとめ

もしドイツに長期滞在するのであれば、この機会に他の言語も始めてみてはどうだろう。大学生であれば大学附属の語学センターで目当ての言語があるかもしれないし、一般の語学学校や市民大学(Volkshochschule)に通うという選択肢もある。日本と比べて母語話者から習える可能性が高く、アクティブな授業形式に付いていって、タンデムパートナーも見つかれば、相乗効果が期待できる。

ドイツにいると、フランス・イタリア・ポーランドなどヨーロッパ諸国の人だけでなく、アジアや南米出身の人と知り合うことも多いが、日本語に興味があるという人が驚くほどいる。外国語を学び、また日本語を教えようとすることで、国際的な交流の輪が広がっていくことは間違いない。

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